今回は、不調や老化に触れながら、「電子」についてお伝えできたらと思います。
まず、私たちの身体を構成している最大の要素は「水」です。
そして、身体の60~70%は水が占めているとはよく言われることですよね。
私たちの身体は、まるで水風船の中に60兆の細胞がプカプカと浮かんでいるようなもの。
その中で、細胞に栄養素を届けたり、老廃物を排出したりすることで代謝が起こって生命が営まれていますが、その主役は全身を繋ぐ「血管」です。
全身の栄養素なども含むエネルギー循環の要は「血管」。
どんなに身体に良いと言われる食べ物、飲み物を摂取しても、どんなに有効だと言われるお薬を摂っても、健康な血管がないと必要な成分を隅々まで運べません。
毒素や老廃物を排出するための血管やリンパなども同様にちゃんとその働きを発揮できるから、
循環が高まり、蘇生の力となる調整力が上がるのです。
強度が高く、瑞々しい細胞でできている血管があるからこそ、全身が元気な方向へ向かうことが来ます。
血管はそのような過酷な任務を担っているからこそ次の様に言われます。
「人は血管から老いる」
血管の老いが過剰な部分を阻止したり、穏やかにすることは、いつまでも健やかでいるための重要な条件です。
「老いる」とはどういうことか考えてみましょう。
「老いる」とは物質的に言えば、「錆びること」です。
別の言い方で言えば、「酸化」という細胞を構成している原子が壊れることです。
原子が壊れるとは……
原子核がプラスの電荷をもっていて、その周りを飛び回っている電子がマイナス電荷を持っていますが
そのプラス・マイナスの陰陽作用の調和がとれている原子は安定していて健やかです。しかしこの電子(マイナスイオン)がなくなってしまうとそのバランスが崩れ、壊れる方向へ向かってしまいます。
これが「酸化」です。
活性酸素などが、自らを安定させるために細胞から電子を奪ってしまうために起こるのが身体の酸化現象です。
ストレスなどによっても、この現象は起こります。
この酸化を防いだり、酸化状態を回復させたりするうえで必要なものが「電子」です。
だから、この「電子を供給すること」が老化や心身の不調のケアに不可欠だということがお分かりいただけるかと思います。
電子に加え「水」も大事
一方、その電子を運ぶ、血管内で栄養素等を運ぶ重要な働きを担うのが、やはり「水」です。
電子も「水」があって初めて必要なところに届きます。老廃物の排出も同様です。
そのためには、「水の質」がよくないといけません。
求められる水の質とは、身体内でしっかりと働ける環境にある水です。
具体的にすると、水分子の集まり(クラスター)が小さく、細かくなっていないといけません。
小さいクラスターの水は、細胞の隙間など、ごく微小の狭いところまで行渡ることが出来ます。
また、栄養素などの間に入り込み、その結合状態を強固にして、必要なところへ届ける縁の下の力持ちでもあります。
また、血管とリンパ管、細胞の間に存在する間質液などの体液も、それ自身が細胞と同じような性質をもちながら、良質な水分と理想的な構造をもつことで双方の循環をスムーズに行えます。
クラスターが小さく高エネルギーであることが隅々まで行渡り能力を発揮する水の働きを最大限に引き出してくれるのです。
まとめると、血管の老いにつながる細胞の老い、つまり酸化を阻止するのは「電子」であり、
その電子が十分な働きを発揮できるようにするには、電子が含まれる水(分子)の形や性質ができるだけ理想的なものを選らぶことなのです。
体内に、良質な水をめぐらせることは健康への第一歩です。