眠りには「脳とカラダを休め、疲労を回復させる」という大切な働きがあります。
人生の約1/3 は眠りの中であるように、私たち人にとって「ぐっすり眠る」ことは、健康を維持していくために大切なことです、ただし眠れないからといって、安易に睡眠薬を使ってしまうと、薬の副作用や依存から抜けられなくなり、結果的に安眠できない体質なってしまいます。
眠り上手になるための、自然な方法を紹介します。
起床時に朝の光を
睡眠ホルモン「メラトニン」は、日光の影響を受けやすいホルモンです。
朝の光を浴びてから14~ 15時間で休息モードに切り替わり、夕方頃から眠りを促進するホルモン(メラトニン)が分泌されます。
体内リズムを整え、メラトニンを促進するために、起きたらカーテンを開けて朝の光を浴びましょう。
入浴を眠りのスイッチにする
眠気は体温のリズムと深い関係があり、体温が上昇する間は眠気が生じにくく、下降する間は眠気が生じやすくなります。
この体温リズムを利用して、入眠サインとし、入浴でコントロールしましょう。入浴すると体温が上昇し、やがて穏やかに下がり始めるので、眠気が生じるきっかけとなります。
ただし、熱いお風呂は逆効果!交感神経が刺激されて眠気が遠ざかる覚醒作用があります。
心身をリラックスさせるには、ぬるめのお風呂にゆったりとした気持ちで浸かり、毎日の入眠スイッチにしましょう。
また、寒い夜は足湯をとり入れたり、足元に湯たんぽやカイロを置くのも効果があります。
「頭寒足熱」という言葉があるように、足元を温めると心身がリラックスして眠りを誘います。
好きな香りを眠るサインに
香りにも眠気を誘う効果があります。ストレスや不安で気持ちが昂り高揚しているときには、香りが持つ鎮静作用で眠りやすい状態をつくりましょう。
眠りを誘う香りとして、一般的なものは、ラベンダー、カモミール、ローズ、ネロリ、イランイランなどがありますが、一番大切なことは好きな香りを選ぶことです。
いくら睡眠に良いといわれている香りでも、嫌いな香りではリラックスできずに、逆にイライラして神経が高ぶってしまいます。
時にはひらき直りも大事
なかなか眠れず「眠らなくては」と焦りのきもちがあるとプレッシャーがかかり、ますます眠れない状態に陥ります。
「そのうち眠れるだろう」と自分に言い聞かせ、心を落ち着かせましょう。
「一睡もできなかった」という人でも、実際は眠っている場合が多いものです。
何日も一睡もしないで生活できる人はいません。
どうしても眠れない時にはひらき直りも大切です。